認知症

2016年12月8日

7日(水)の午前中に治療室に認知症のおばーちゃんがやってきた。
男性が一人でやっている美容室はここですか❓と聞いてきたので、違いますここは整体ですと答えた。耳が遠いらしくはあーっという表情をしたおばーちゃん。

入り口付近は寒かったので、さあ中へどうぞ近所の美容室に電話してみてあげましょうと言っても何も通じない。でも本人はスッキリした表情をされていて嫌な顔はしていない。
以前、どこかの医者が言っていたが認知症は神様がくれた贈り物だと。

まわりは迷惑かもしれないが、本人にとっては幸せなのだ。そう本人は10代か20代に戻っているのである。そういえばかなり前に90代のおばーちゃんを整体していた時に、おばーちゃんが、『あんた、どこへ行っていた❓ずっと待っとたよ!」

感のいい私は、戦時中にご主人が招集されて、戻ってこなかったんだなと察した。
そうだよな、自分はもう50代かと気弱になることがたまにあるが、ある意味では目の前の認知症の人のほうが幸せなんだなーて感じた。だって人生で一番楽しい20代に戻っているんだもの。まわりの家族は大変だけどね。